まずは家にいることに一安心。
問題はここからだ。
私たち3人の、誕生日の恒例行事。


これをやらなきゃ誕生日は終えれない。
と、勝手に決めた幼なじみ3人の祝い方。
私と心愛は荷物をいったん地面に置いて、両手にあるものを持って扉が開くまで待ち構える。





ガチャ






「お前ら、いったいなにしに『せーのっ!!』」






ヒューーン



ベチョッ
ベチョッ
ベチョッ






「……………」







2人で声を合わせて言う。






「「純平!!!誕生日おめでとう!!」」






「……………マジかよ」






私たちの恒例行事は…シュークリームを投げつけること!!





「またでかいシュークリームだな」





純平も思い出してくれたのか苦笑い。





「懐かしいでしょ??
とりあえず誕生日おめでとう!」





心愛の言葉は相変わらず軽いな。