ギュっ………
「痛く……ない。」
俺の胸の中でそうつぶやく珠実。
そりゃそうだ。
俺が受け止めたんだから。
「危なっかしいから走るなよ…」
「ふふふっ、なんだか懐かしいな〜」
「は?」
転けて階段から落ちそうになって怪我をするところだったのにヘラヘラ笑っている彼女。
慣れているといった様子だ。
「昔……純平にもおなじシチュエーションで助けてもらった……」
俺の腕の中でそうつぶやく。
なんか気に食わない。
確かに昔は付き合ってたらしいけど…。今の彼氏は俺だし。
「助けてくれてありがとう♪」
俺の胸の中で顔を上げて俺の顔をみてお礼を言う彼女。
その赤い唇に一瞬のキスをした。
「なっ……//」
途端に赤くなる珠実の顔。
この顔みたらもやもやした気持ちも吹っ飛ぶなぁ…。
「純平はキスなんてしなかっただろう?」
「………うん…」

