ピーンポーン〜♪
俺の押した珠実の家のベルが鳴り響く。
バタバタと、珠実の慌てて走る様子が音からうかがえる。
バターーン!!
………。転けたな。珠実…。
『もう!本当に鈍臭いんだから!何もないとこで転けて本当に恥ずかしい…』
珠実のお母さんの呆れた声が外まで聞こえて来る。
本当に賑やかで明るい家族だ…。
まだ会ってもいないのに、自然と笑顔が浮かぶ。
ガチャ
扉が開く。
珠実が顔を覗かせる。
俺をみた途端に顔がほころぶ。
本当にわかりやすいやつだなぁ。
俺の存在を確認した瞬間、靴もまともにはけていない状態で、外に飛び出して来て、玄関前の階段を駆け下りてこようとする珠実。
あー…かわいい。
でもこういうときの珠実は……。
「きゃーーー!」
予想通り、ちゃんとはけていなかった靴は脱げて、それに滑って珠実は階段から落下しそうになる。
期待を裏切らないとはこのことか…。

