圭馬のヤンキーに殴られる事件の次の日。
今日は本当は父さん母さんの頼みで知り合いのパーティーにいく予定だったが変更。
無理を言って欠席してもらうことにした。




圭馬の家からの帰り。
珠実は何かを話そうとしていた。
俺に何かを伝えようとしていた。

きっと神崎は明かしてくれなかった部分がまだあるんだ。



それはきっと……あの傷のこと。





俺も気になっていたが聞けなかった部分。
でも昨日の珠実は震えていた。
俺がしっかりしてやらないと。
話の内容がどのようなものかわからない。
もしかしたら想像を絶するかもしれない。でも俺が受け止めてやるんだ。





今は珠実の家に向かう途中。
俺はそんなことばかり考えていた。
しょうみ、話の内容はどうだっていいんだ。
珠実の全てが知りたいだけ。一緒に背負ってやりたいだけだ。





メガネを外した時の泣きそうな顔が忘れられなかった。あんな顔をさせていた原因も純平なのか??
わからない。情報が少ないんだ。





全部聞いて、全部受け止める。
俺にできることはそれだけだ。