下へ降りると芙夏君と、芙夏君に支えられて立っている杉浦君が靴を履き替えて待っていた。
「よし、じゃぁ帰るかぁ!」
杉浦君の言葉に私と心愛も頷いて靴を履く。
「珠実彼氏。」
「んぁ?」
純平が私たちが履き替えたところで芙夏君を呼ぶ。
「珠実のこと……。幸せにしてやってくれ……」
そんな言葉にまた涙が出る。
さっきは別れたら俺のところに来いとか言ったくせに……。
純平のばか……。
「当たり前。
そんなのすぐに叶うさ。
こっちこそ。珠実とこれからも仲良くしてやってくれ…………純平。」
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「……………あぁ……。」
芙夏君って、どうしていつもこうなんだろう。
みんなを幸せにする力を持ってる。

