地味女と優しい王子の共通点






「珠実。
俺はまだお前が好きだ。珠実が好きだ」






ドア付近でまだベッドのところにいる私に向かって純平が言う。

え!?




いきなりの告白に戸惑ってしまう。






「珠実が付き合ってることも知ってる。
でも諦められないんだ。
この今日まで会えなかった期間でさえ、忘れようとしても忘れられなかった。

俺はこれからの人生、珠実以上に好きになるやつなんてできねぇ。



だから。彼氏と別れたら俺のところにこい!」





「ふぇ!?」





別れたら??別れたくなんかないけど、純平があっさり言うものだから拍子抜けする。





「不謹慎だがな。
相談でもなんでも乗ってやる。
だから忘れないで。

俺は珠実が好きなんだ」





「は………はい……」





純平は笑って外に出た。
私と心愛も続く。