純平に父親の事がバレていなかったらどうなっていただろう?
もしかしたらまだあの時の生活が今でも続いていたかもしれない。


そこから救い出してくれたのは、まぎれもなく、純平だった。





「私には純平が必要だったの…。
純平がいてくれたから、歩き出せたの。


………でも、純平にとって、私は…足手まといだった??」






「なっ!そんなことあるわけないだろ!!」





顔を俯けて静かに聞いていてくれた純平が顔を上げて怒鳴る。





「でも…でもね……。私は……純平と一緒に……戦いたかった……。」





純平はお母さんに私と純平の関係を咎められても、誰にも助けを求めず、1人で守ろうとしてくれた。
私はそんなことも知らずに、何も知らずに…今まで生きてきた。





「私も……私も純平の支えになりたかった…。
なのに……私は純平だけに全部背負わせてしまった…。


純平に助けられてばっかりで、本当に情けなくて……。


頼ってもらえなかったことが………悔しい……」