まだ頭が着いて行かない…。
一体今は何が起こっているの??




今、私はずっと連絡を取ってなかった、あの傷ついた日以来話してもなかった純平と廊下を歩いている…。




まさかこんなことになるなんて……。





それは芙夏君とデートの帰りに河川敷を歩いているときだった。
いきなり圭馬様……杉浦君から芙夏君に電話があった。
それは、
喧嘩を振られて、ボコボコになって心愛一人じゃ俺を背負えないから迎えに来て?
というものだった。





とにかく私は杉浦君も心愛にも怪我をしてたらどうしよう!って心配でいっぱいだった。
杉浦君は一人で立てないくらい重症みたいだし。




場所は曖昧で、杉浦君が携帯の機能から自分の位置を検索して、住所を教えてくれた。
そしてこの場所についた……。





確か表札には”秋月”って書いてあった気がするんだけど…。





そうして通された純平の部屋は昔と違って前よりも整理されていて落ち着いた雰囲気だ。
でもやっぱりなにも変わらない。
匂いも…声質も…特徴的な手の形も…顔も…なにも…。