「珠実……お前……全部知って……」
純平だけじゃない、私もすごく驚いている。
「何が事実なのか本当の真実なのかはわからない。
でもこれだけはわかるの…。
純平は私たちを傷つけたりしないって…。
あの時、純平に教室で色んなこと言われたけど、悲しかったけど、一番辛い顔してたのは純平だったもん…。
笑顔を作って表に出さないようにしてたけど、私にはわかるもん!
純平は私の彼氏だったんだよ?わからないことなんてないよ…。
一番大切な人だったんだもん……。
純平が何かに悩んでるのはわかってた…でもあの時の私には、それを聞いてあげる勇気も何もなかった…。
本当は一緒に……支えないといけないのに……。
今ならできる。
今の私はあの時とは違う。
芙夏君に出会って、支え合う意味がわかったの…。
今なら純平のことも全部受け止められる……。
だから……お願い…話して……」

