「………家主はここにいる……」
「じゅっ………」
階段から降りてきたのは純平だった……。
でもそれは言えない…目の前に珠実がいるから……。
案の定、純平はフード付きのパーカーをきて、フードを頭にかけてるから、顔ははっきり見えない。
「あ、あなたが秋月さん?」
白い王子が尋ねる。
「はい、お迎えも来たことですし、ご帰宅願えますか?」
純平……協力してくれてありがとう…。
「また改めてゆっくりお礼に伺わせていただきます」
さすが白い王子、礼儀正しい!!
杉浦の体を抱えて、靴を履いている。
「それでは、気をつけて……」
そう言って階段を上って行こうとする純平。ナイス純平!!
「待って………」

