「だ……大丈夫か圭馬?」





「今の声はなに…?」






案の定、珠実と白い王子には私のパンチは見えてなかったみたい。





「いや……なんでもない……」





「てかここは誰の家なんだ?
てか家主はどこなんだよ」





ごもっともです白い王子様…。
でも会わせるわけにはいかないです…。





「今、ちょっと出てるの!
迎えが来たら勝手に帰ってって言われてるし!帰ろう帰ろう!」





今は玄関に珠実、私と杉浦と白い王子が靴を履かずにいる状態。





「いやいや、さすがにお礼言わなきゃだめだろ」





「そうだよ…それに鍵だって開けっ放しで帰っちゃったらまずいよ…」






さすがエリート二人組。考えることが違う…。





「お礼は私からちゃんと言っといたから大丈夫だよ!」





「そうそう!鍵も預かってるし!!」





杉浦が私に合わせてフォローを入れてくれる。ナイス杉浦!!





「は!?鍵預かってるだと!?」