純平の思わぬ真実を聞かされた私はすごい戸惑って、涙が止まらなくて、純平を責めた。




そんなこととは裏腹に、杉浦が白い王子をここに呼んでいることが、今一番やばいことだった。




今日は珠実、デートだって言ってた。
まだこの夕方の時間なら……白い王子が迎えに来るのに、珠実も着いてくるに決まってる……。

ただでさえ心配性な子だもん…、私がいるなんて聞いたら、杉浦が怪我してるなんて聞いたら、何が何でもついてくる…。




そうなると困る……。
今……珠実と純平は………会っちゃいけない……。


今の幸せ満開の珠実に……純平の事実は受け止められない…。



純平の本当の真実は重すぎた。
私たちの知らない闇を背負ってた純平。
私がこれだけ泣き崩れたんだ。


珠実がどうなるか……わかったものじゃない…。




だって、純平に一線引かれたあの日だって……珠実は純平をかばった…。
純平は私たちに嫌われたかったのかもしれないけど…。

珠実は純平のこと…嫌いになんてなってない……。
大切な友達だって今も……白い王子と付き合ってる今だって思ってる……。