……。
俺の大切な人は……今も昔も変わらない……。

珠実……心愛…………。
お前らが傷つく姿は……見たくない…。





「俺は……お前らに嫌われないといけなかったんだ……お前たちのために…」





「あんなんで純平のこと嫌いになったりしない!
ムカついたけど、殺したいって思ったけど………純平なんだもん……大事な友達なんだもの………」






心愛の声は叫びすぎてガラガラになってきている。
俺も自分がなにが正しかったのかわからなくなってきた…。





「純平のばか……ばか……。
1人で悩まないでよ…相談してくれたら…他に方法は絶対にあったよ…」





あのときの俺は……。自分だけだった…。1人で珠実と心愛を守らないと、と必死だった。
自分が嫌われてでも、母さんの目から2人を外さないといけないと思った…。


というかそれしか方法がないと思っていた…。




俺は……間違ってたのか……。






ギィー……





「お取り込み中……すみません……。
落ち着きましたか………?」





KYな奴だなと思いつつ、俺の部屋から出てきた心愛の彼氏を見る。
起き上がろうとしたが、心愛が全く動かない。





「心愛、重いから、
ていうか彼氏見てるし、てか睨まれてるし」