「あれ、珠実じゃん。帰ってきたんだ」
珠実の傷つきすぎた顔は見ていられるものじゃなかった。
その反面、大切な親友を傷つけられた心愛の顔は般若のようだった。
ごめんな…俺は二人のこと…世界一大事に思ってる…だから嫌いになってくれ…。
そうすると俺が頼んだ通りに、帰っていく馬鹿たち。
計画通り…。
「嘘……だよね?
さっき言ってたこと全部……」
うん、嘘だよ、1番愛しいのは珠実だけだ…俺だけの珠実…。
「なに自惚れてんの?
俺が珠実を本気で好きだったとかあり得ない!」
「純平!!!あんた自分で何言ってるかわかってんの!?」
滅多に怒らない心愛が本気で怒っている…。
「わかってるよ」
わかってなきゃこんなこと言えないさ…。

