「本当だっつってんじゃん。
証拠はなぁー、右目の目尻にある傷跡だよ!それが父親につけられたやつ。
顔に傷がある女なんて嫌だよな」
傷なんて気にしやしない…。
傷を含めて全部が珠実。
全てが俺の好きな珠実。
『え、純平は同情で付き合ってるのか?』
「まぁな、だってあんないい女、最高だろう?
好きなだけ抱いて、好きなだけ遊ぶのに丁度良かっただけだよ」
珠実をそんな風に見たことなんて一度もない。
珠実との関係を遊びだなんて思ったこともない。
俺の大切な大事な、彼女だ……。
でもお願いだから、これで俺のことを嫌いになってくれ…。
するとドアを開けて入ってきたのは珠実と心愛だった。
心愛がいるのは少しまずいかもな…。
でもここでひるんでいられない。
ここからが俺の演技力の山場…。

