『学園のマドンナを独り占めできるなんて純平はズルイね〜』
「それが彼氏の特権だろ?」
こんな口からでまかせな言葉、よく言えたものだ。珠実と俺は愛し合ってるんだ
『やりたい放題でいいよな〜♪
俺らにもやらせてくれよ!親友の特権!』
「いいけど、…あいつ、穢れてるぜ?」
誰がお前らなんかに珠実を触らせるか。
何が親友の特権だ、お前なんか親友じゃねぇ、
そして穢れているという言葉…。
これは珠実を傷つけるのに1番手っ取り早い言葉…。
「穢れてるってそのままの意味じゃん。
あいつは父親にDV受けてんの。
そんな汚い女と付き合ってる俺って、優しすぎるだろ?」
親友の心愛にさえ話せなかった父親からのDV…。
どれだけ珠実は傷ついただろう。
珠実を汚い女なんで思ったこと一度もない…。
むしろ穢れを知らない純粋な女の子…。
『薗花が父親に?
そんなわけねーだろ、』
うまく調子を合わせてくれる馬鹿な奴ら。

