「心愛大丈夫か?」
ドアをようやく閉めて、純平が私の方を見る。
「あ………うん…」
いやいや、色んなことが衝撃的すぎて、頭が追いつかない…。
「……あの人は…今の純平の彼女さん…?」
「…………あれは親父の奥さん」
「は?」
てことは……純平のお母さん??
「一応母親だけど、母親らしい事なんてしてもらってねーし、母親なんて思ってねーよ」
「どういうこと?彼女だと思ってるの?不倫ってやつ!?」
もうわけがわからなくなっている。
離婚するという話は前に聞いていたけど、再婚なんて聞いてないし、しかもキスしてたってどういうこと!?
「……………ここからは……誰にも話してないんだよ…。
心愛にも、これ以降のことは言ってなかったしな…」
私達の知らない純平の過去ってこと?
「さっきの人は親父の奥さんの秋月杏耶奈さん。
確か20代前半。
どっかの令嬢の娘だったはず。
親父は政治権力を手に入れるためだけに杏耶奈さんと結婚したんだ。」
「政治権力……」
「秋月の名を欲しさに……」

