「あれ、こっちの喋り方の方がいいかな??」






私が疑問に思ったものだから、偽物の笑顔を作って、さっきとはトーンが少し高くなった声で話しかけてくる。






「すごい芸当ね、でもキモいからやめて」




偽の顔とかあるの疲れそう






「さすが薗花の親友」






話し方が戻ったみたい。
やっぱりこっちの方が話しやすい!






「あ、2人で何こそこそ話してんだよ!
蒼要、惚れたって無駄だぞ?
もう心愛ちゃんは俺のもの!」






杉浦がヤキモチやいて白い王子につっかかる。






「別にそんな感情全くないから、」





それを冷静に受け流す白い王子。






あーぁ、なんて楽しいんだろ、
これから私は杉浦の隣で歩んでいく。
いつまでもこの思いは変わらない。

私は、助けてもらったあの日から、ずっとずーーっと杉浦が大好き!





チュッ






「なっ!!!」






私は必死に白い王子に対抗する杉浦の頬にキスをした。
もちろん全員目を見開いて驚く。