バカと言ったのは白い王子だったみたいで、なんで空気読めねーんだよなんて言っている。
「たまちゃんに……蒼要…」
杉浦も驚きが隠せないみたい。
「あ……私邪魔しちゃった……//」
「気づくのが遅いんだよバーカ」
珠実がぼけて、そんな珠実を愛らしい目で見つめながら頭を小突く白い王子。
なかなかできあがってるカップルだこと…
「圭馬様が……心愛の王子様だったんだ……」
「たまちゃん様付けもうやめていいから」
珠実はメイドしてたんだよね…。
杉浦は珠実になんて呼んでもらうか考えている。
ラブラブな時間はもう終わりかな。
四人で円になって話し始めた。
「圭馬くん?
……馴れ馴れしくないかな?」
「全然!」
杉浦と珠実のやりとりに笑えてくる。
「悪いな、邪魔しちゃって」
「いや、ってか、やっぱり話し方……」
白い王子が私に気遣って話しかけてくれたものはいいものの、いつもの学校でのエリートぶった話し方じゃない。

