地味女と優しい王子の共通点






「君……かわいいねぇ〜
僕のお家においでぇ〜」






そう言って自分の体の方に渡しを抱き寄せる。
お酒臭いったらありゃしない。






「やだっ、離してっ」





どれだけ対抗しようともなんの意味も無い。





「少し黙ろうかぁ〜」





何ていいながら私の太ももを撫でる。






「やだっ……」






「あれぇ〜?お姉ちゃん感じてるぅ〜?
もっと気持ちいいことしようねぇ〜?」





スカート辺りを触られてすごく気持ち悪い。
だんだんと怖くなって来た。






「やめっ……てっ………」






出したくもない声が出て恥ずかしい。


やだっやめてよっ………誰か助けてっ……





酔っ払いおやじは私の両手を私の体の前で掴み、私の体の後ろから前に手を出してる。



本当に気持ち悪い…私どうなるの?






もう、対抗する元気もなくてされるがまま状態。私の喘ぎ声だけが静かな街頭に響く。





「はなしっ……て…」






誰か助けてっ誰か………






不意にあの助けてくれた同じ学校の生徒を思い出した。
実は私の初恋だったりして……なんて……。




もう一度助けてくれないの?
もう一回あの時みたいに私を助けてよ!