「会いたいなぁ………」
もうこの恋は諦めてしまおうか…。
実際喋ったことないのに助けられただけで好きになるってことがまず変??
でもいい人だと思うし………。
ほんとうにこのままだと私の記憶から消えてしまう気がする。
こんな気持ちで次の恋とか進めないよ…
やっぱり気持ち切り替えるとしても一度会わないと!
そう決心していると、いきなり教室のドアがあいた。
珠実の彼氏。白い王子だ。
「珠実、帰る??」
「うっうん!//」
珠実は思わぬ訪問者に驚き赤面中。
あーこんなことで赤くなって可愛いんだから!
慌てて片付け始める珠実。
外は確かに結構暗く始めてる。
今日は一人かぁ……。
「勉強進んだ?」
「でもわからないとこがあって……」
「また聞いて?」
なんて言葉が繰り広げられる。
なんか白い王子も柔らかくなったな、普段学校にいた時より。
お互いがお互いを必要としてて羨ましい。
「私も帰ろーっと……」
とぼやいていると、白い王子が入って来た後ろに誰か着いて来ているのに気がついた。
誰?

