「そうですけど何か??
意地悪男子。」




あ、また言ってしまった。




「は⁇
お前が……前の地味……女……?」




「もーなんなの!?
そうだよって言ってるじゃない‼‼」




意地悪男子はポカーンと、魂が抜けて行った人間みたいにつっ立っている。
この人、人の話聞いてる??




私は話がしやすいように、私の左側にいた意地悪男子の方に体ごと向けて、
下から意地悪男子を覗き込んだ。



「もーしもぉーーし??
起きてる??」




ビクッ



私に覗かれ、声をかけられてか、意地悪男子は驚いたようにビクッと動いた。




「あっ、動いた」



私はたちまち笑顔になった。