「芙夏君とお付き合いさせていただいている薗花 珠実と申します。
芙夏君から何度かご両親のお話も耳にしています!
きょっ……今日は会えてすごく光栄です!
不束者ではございますが、よろしくお願いします!!!」
そう言って勢いよく頭を下げる薗花。
本当によくできた彼女だ。
「まぁまぁまぁ、そんな頭を上げてちょうだい!
なんて礼儀正しい挨拶なのかしら!
そして何よりも可愛いぃーー♪♪♪」
「きゃっ」
薗花が母さんにいきなり抱きつかれて驚く。
「やめろよ母さん!」
「外ではお母様と呼びなさいって言ったでしょー?」
薗花を抱きしめた手はほどかず、顔だけ俺の方に向けてむくれる母さん。
本当に子供っぽい……。
「子供かよ、薗花も嫌がってるから離してよ」
「えー!たまちゃん、嫌だった…⁉︎」
母さんが俺の言葉に慌てて薗花にきく母さん。

