地味女と優しい王子の共通点






大成さんはだんだんと鼻の下が伸びていく…だらしないっつーの。





「あ、麻紀、はい。
プレゼント。お誕生日おめでとう」





「………ありがとう……」





なんか不機嫌じゃね?いつもか?





「蒼要じゃない!」





「母さん……」





うるさいのが来たと思ったら母さんだ……後ろには父さんもいるし





「久しぶりね、元気にしてた?」




「あぁ、」




「もうーいつもテンション低いんだから……。
あら、こちらの子は⁇」





そういって母さんが目にしてるのは薗花だった。





「あ……」




「俺の彼女」




「えっ⁉︎」




薗花の言葉を遮って俺が先に言うと、驚く父さん、母さん。





「「蒼要に彼女⁉︎」」





2人で声を揃えて驚いている両親。
恥ずかしいっつーの!





「あの女の子嫌いだった蒼要が……」





母さんが泣きそうになりながら話す。
別に女がきらいだったわけではないんだけど……。





「あ……私………私!!」






母さんが喋りそうなところを薗花が大きな声で遮った。