「ごめん、言ってなかったね……。
いつかは言わないといけないと思ってた…。
結構名の知れた財閥なんだ。
その息子。」
「そうなんだ……」
「でも、距離を感じる必要とかないからな?
俺は家を継ぐつもりは全くないから。」
「……あっううん…そうじゃなくて……。
私ってまだ芙夏君のこと全然知らないんだなぁって……」
そう言うと薗花は少し悲しそうな顔をする。
「薗花の知りたいことならなんでも話すさ……。
これからいっぱいお互いを知って行こう」
「うん!」
この笑顔を見れるとすごい落ち着く…。
これからたくさん思い出を作ろうな…。
「蒼要!」
「麻紀……」
後ろから麻紀俺を呼ぶ声がした
「来てくれたんだ!すごく嬉しい」
麻紀はいつもはきそうにない赤の派手なドレスをきている。

