地味女と優しい王子の共通点






「恥ずかしいよ…芙夏君……//


芙夏君も……すごく大人っぽい……

髪もいつもと違うし……色っぽい…」





「………」





chu





「ふっ芙夏君⁉︎」





「後で覚悟してろよ」





そして真っ赤になる薗花の顔。
本当にからかいがいがある。


理性がなくなりそうになって不意に髪に口づけしてしまった俺。
本当に大丈夫なのだろうか。





「あの方って、芙夏財閥の蒼要様?」


「随分育ちなさったな」


「パーティーにでてくるなんて何年ぶりだ?」


「麻紀様にひつこく迫られたのじゃなくって?」


「いや、もう麻紀様とできているという噂もあったが…」


「じゃぁいま蒼要様のとなりにいる美女はどなたなの?」


「そんなの知らないさ」





随分俺のことも噂されてるみたいだが無視だな。
さっさと麻紀にプレゼントを渡して帰って薗花に触りたい。




「薗花、勝手にうろちょろするなよ?」




「うん」




目を離すとどこかいきそうだからな…




そして俺たちは会場の中に入った。