「街詰ってでかい財閥だよな?」
少しの沈黙を遮って話し始めたのは芙夏君だった。
「うん!
あの課題研究の頃にバイトにいってたところだよ」
バイトが入っちゃったから課題研究の発表諦めたんだったよね……。
「あそこの男の方…紫苑?だっけ。
あいつに何かされなかった?」
「紫苑様??何か?」
???
芙夏君って紫苑様のこと知ってるんだ?
呼び捨てだけど…。
でも何かってなに?
「いや………あいつ手が早いって有名だし……」
「手が早い…………あ!」
手が早いってちょっとボディータッチが多いってことだよね?
あれ?違うっけ?
「やっぱり何かされたのか?」

