リビングへのドアを開けるとお母さんが待っていた。
「2人ともおかえりなさい」
「ただいまー」
「ただいまです……」
「久しぶり蒼要君」
「お久しぶりです」
「あーやっぱりいいわね!大勢で食べるご飯!」
食卓を見ると四人分きちんと用意されている。
それを見て芙夏君は目を細め喜んでいるようだった。
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「今日はお父様はいらっしゃらないのですか?」
芙夏君がお母さんに尋ねた。
「もー、そんな固い敬語なんて使わなくていーのにー!」
とだだをこねるお母さん。
「お父さんは仕事で忙しいことが多いから帰って来ないことの方が多いよ」
と私がすかさず答える

