「俺……もっと薗花のこと知りたい」
私も…芙夏君がどんな人なのか…まだまだ知らない。
もっと心を開いて欲しい……。
「どこにいくの?」
「秘密……楽しみにしといて」
そんなこと言われたら楽しみにする他ないよね!
「わかった」
少し彼カノっぽいとか思ってしまう自分が恥ずかしいけど、今は2人でデートができることに頬が緩みっぱなしだった。
「にやけすぎ」
「えっ…」
ツンツン
そう言って私の頬を指でツンツンする芙夏君。
恥ずかしい…………。
「薗花のほっぺ気持ちいな」
「珠実ー!ご飯よー!!!!」
芙夏君と話している間にお母さんは帰ってきていたみたいで、階段の下から声をかけられる。
「はーーい!
行こう?芙夏君!」
「あぁ、」
そうして2人で階段を下りた。

