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私と芙夏君は近くの大きな百貨店に来ていた。

結構高めのものをプレゼントするみたい。



着くまでに芙夏君が面白い話をしてくれるけど、私は誰にあげるのか気になって芙夏君の顔をまっすぐ見ることができなかった。





「なんかあった?」





ちょうどコスメやアクセサリーを見ていたときにふと芙夏君に言われた。





「ボーッとしてるから……」




「ご……ごめんなさい……」





デートに来れたことは嬉しいけど……なんか…もやもやする。





「………こっち来て……」





「え、芙夏君?」





腕を引っ張られて連れて行かれたのは人通りの少ない階段だった。