一瞬何が起こったのかわからなかった。


私が喋り終えた後、芙夏君は少し顔を赤くして私を見つめてて…。



そしたら芙夏君の手が渡しの頬に触れて……



それから……だんだんと芙夏君の瞳が大きくなっていって………


私の瞳と重なったときには、唇には柔らかな感触があった。





私、芙夏君と………キスしてる⁉︎






重なったのはほんの数秒で、また真っ赤になった芙夏君と見つめ合う。





「目………つぶれよな……」





「は……………はい………」





純平とは違うキス。
優しくて温かくて……すき…。





「俺………薗花が………」






キーンコーンカーンコーン〜♪






芙夏君が何かを言おうとしたとき、タイミングよくチャイムがなった。





「終礼は出ないと怒られるよな……」





「うん………」





もう授業は終わりだけどこの後はクラスでの終礼だ。






「今日……いってもいいか?
薗花の……………家。」





「もちろん!」





「じゃぁまたここで」





「うん………」





そう言ってお互いに自分のクラスに戻ったのだった。