そう言って一歩踏み出すと、
「こっ来ないで!」
「………」
「まだ……だめだよ……」
だが俺にはそんな言葉は通じなかった。
足は止まることなく勝手に動き、いつのまにか薗花の目の前だった。
久々に見た薗花。
やっぱり……綺麗だ……。
見ないうちに少し痩せたのか……?
「……………」
「………」
会えたのはいいが、なにから話していいかわからない。
「あの……。」
沈黙を破ったのは薗花だった。
「私は………。
芙夏君に会えて、たくさんのことを知った。
今まで周りの目が怖くて塞いでいた心も、芙夏君がぶち破ってくれたから…
私、ずっと怖かったけど、穢れた自分を見られるのが怖かったけど…
ずっと偽ったままの自分が嫌だったから…。
それに……芙夏君が………私の目尻の怪我は………そのとき生きていた証だって………言ってくれたからっ……
だから……メガネを外して、偽りのない自分を、みんなにも見せれると思ったの…。
芙夏くんが、私にはこんなメガネ必要ないって教えてくれたのっ……。
だから………だから………」

