「芙夏⁉︎」「蒼要⁉︎」
圭馬と彩瀬が俺を呼ぶ声を後ろに聞く。
俺は教室を飛び出し、走り出していた。
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そして、俺の足は勝手に図書室に来ていた。
「いるわけないよな」
薗花が誰を好きだろうが関係ない…
俺は薗花が……
謝りたい。今すぐあって薗花に謝りたい。
あんな風に言ってしまったのはお前が嫌いになったからじゃなくて、お前のことが…
ガタンッ
「………なんの音だ?」
今、確かに図書室の奥から音が…
「誰か……いるのか……?」
「…………」
相手が息を殺しているのがわかる。
誰かいる。
「………薗花………か?」
「…………」
もちろん返事はなかった。
「答えてくれ!」
「………はい………」
はい、と小さな声で聞こえてきた。
この声は紛れもなく、俺の好きな、愛おしい人の声。
「俺、お前に言いたいことが!」

