「芙夏くーん♪」
「あれ、彩瀬ちゃんじゃん」
「なに」
「もー!冷たいなー」
薗花と会わなくなってから心なしか女子が前よりも俺に寄ってくるようになった。
女は嫌い。
好きになってもらうためなら手段を選ばない。
薗花もそうなのか?
前までは面倒なことが嫌だったから、面倒臭くても女子に話しかけられたらいわゆる”裏の顔”で平等に対応していた。
そうか、今思えば俺の素顔を魅せれたのは薗花しかいないのか。
「もー、またぼーっとしてる!
私の話聞いてよー!」
こいつの名前はなんだったかな、でも圭馬は彩瀬ちゃんと呼んでいる。
確か名じゃなく性が彩瀬だった気がする。
俺が薗花に会わなくなってからよく話しかけてくるようになった。
「今日ねー2人にお弁当作ってきたの!」
「え、まじ⁉︎」
「まじまじ!」

