完全に俺は薗花に惹かれていた。
惹かれていて……この気持ちは好きという感情に変わっていた。
ここ一週間何度も薗花との事を忘れようとしていた。
でも薗花の顔が、仕草が、性格が、匂いが、
俺の中から離れない。
薗花がメガネを外して来たとき、俺は完全に嫉妬していた。
俺だけが知っている秘密を誰かにバレるのが嫌だった。
俺の好きな笑顔を他の誰かが見てにやけているのが嫌だった。
完全に俺個人の嫉妬で、ただ自己中だ。
そして自分の嫉妬に耐えきれずに、薗花に八つ当たりした。
薗花が誰を好きなのかなんて俺には関係ないのに。
薗花が俺じゃない好きなやつのために可愛くなって行くのが許せなかった。
なんつー独占欲なんだろう。
別に俺と薗花は恋人でもなんでもない。
俺がそんなこと思う資格なんてないのに。
「蒼要くーーん、話を無視するなー。
はぁ、またぼーっとしてるよ」
圭馬の声が遠くから聞こえるが、俺は返答できなかった。

