「お前なー、何があったんだよ。

学園の美女が出てきてからお前もぬけの殻みたいなってさー」





薗花は学園の美女と呼ばれその名は他学年にも知られていた。





「別に……」





「はー、まじでどうにかしてくれよなー、一緒にいる俺が疲れるっつーの」





「何に疲れるんだよ」





「は⁇
お前ここ最近ずっと機嫌悪いし、
人の話は聞き流してるし、

見ててもため息ばっかだし、


こっちが疲れてくる!」





完全に無意識だった……。
圭馬にここまで言われると恥ずかしくなる。




「聞かないでおこうと思ってたけど……
学園の美女と何かあったのか⁇」





ずっと後悔していた……。


薗花に怒鳴ってしまったことを。


俺が怒鳴ったあとの薗花の悲しさに押しつぶされてしまいそうな顔が頭に焼き付いて離れない。