「でも色目使ったとは言われてないから……」
「でもそういうことでしょ⁉︎
見損なったって何よ!私があいつを見損なったわ!」
心愛さん怖いです……。
「でもしょうがないんよ…。
どんなにがんばって可愛くなろうとしても、その気持ちは伝わらなかったんだもん。
私の伝え方がきっと間違ってたの。
芙夏君を混乱させてしまったの…。」
思い出しただけで涙がでてくる昨日の出来事。
でも心愛が私以上に怒ってくれて考え直してくれてるから、1人で悩むよりだいぶ心が軽くなる。
「心愛、ありがとう。
心愛のおかげで気持ちが楽になったよ」
「そう……でも…どうするの?」
「私は………、
私はまだ好きだよ……。」
「………」
やっぱり芙夏君を好きな気持ちは簡単には消すことができなかった。
「どんなに嫌われてても、いい。
好きになってもらえる可能性がなくてもいい。
私は芙夏君のおかげで変わることができたから…。
好きな気持ちが変わることはない…。」
「………たま…。
………私も少し言い過ぎたよね。
でもやっぱりまだ完全に信頼はできない…。
でも珠実の恋は応援してるから」

