地味女と優しい王子の共通点






「何があったの⁉︎
たまが泣くなんて…昨日何かされたの⁉︎」




何かされたわけじゃない…。
というか、こんな風に思ってるのって図々しいのかな?





「別に何もないよ……」





「何もないわけないでしょ、聞くまで逃がさないから」





いくら私がはぐらかそうとしても心愛は許してくれず、その日の授業1時間目をサボることにした。



そして今、中庭にいる。




「何があったのか、教えて」




「実は……」





私は昨日図書館であったことを全部心愛に話した。




「は、何様なの」





それが心愛の一番の感想だった。





「好きな人のために可愛くなって何が悪いの⁉︎

他の女と一緒って何⁉︎

いつたまがあんたに色目使ったのよ‼︎」





「心愛落ち着いて!」





いくら周りに人がいないからって声が大きすぎる……。