次の日
心愛が用事があるというので久しぶりに1人で登校していた。
昨日、あの後は最終下校の時間まで図書室で泣き続けていた。
心愛にもまだこのことは話していない。
今日話さないとなぁ……。
そんなことを考えていると、校門前で多くの女子が群がっているのが見えた。
その中心にいるのは、芙夏君だった。
「ねー、蒼要!
今日私の家に来ない⁉︎パパもママもいないの!」
「へー、いっていいの?」
「もちろん!♪」
「いーなー」
聞こえてくるのは女子と芙夏君の声。
家に両親がいなかったらどうして芙夏君が行くことになるの?
私には関係のないことなのに、一方的に私が好きなだけなのに、嫌な嫉妬が渡しの中を埋め尽くす。

