「ちがっ! 私そんなこと思ったことなんて!」 「うるさい‼︎」 「…………」 芙夏君の怒鳴り声が図書室に響き渡る。 「お前も……他の女と一緒だ……。 もう俺に構うな。」 芙夏君は私を軽蔑したような目でみる。 私……芙夏君の気に障るようなことをしちゃったの⁇ 私は…私はただ……芙夏君が好きなだけなのに……。 「じゃぁな…」 そう言って、芙夏君は出て行った。 あーあ……私……なんのためにこんなことしてるんだろ…。 ボロボロ…… 目から大粒の涙が落ちる。 私は……失恋したんだ……。