図書館の6階に着いたものの、そこはいつも通りの静けさに包まれていた。
でもいつもと違う………。
芙夏君がいない。
そうだよね、そう毎日毎日いないよね。
芙夏君は別に本を読みに来ているわけでもない。
いつもソファーで寝ているだけ。
きっと家に帰るのを遅らせるためのただの時間の潰し方の一つに過ぎないんだろうな…。
芙夏君は家に帰るのは基本夜らしい。
最終下校ギリギリまで図書館にいるのが日課とか。
他は友達と遊びにいったり色々らしい。
今日は友達と遊びにいったのかなー?
まぁ一人で過ごすよりはいいよね。
そういえば芙夏君とは全部ここが初めて、なんだよね……。
このイスに座って寝てたら……芙夏君がきて。
私の正体がばれちゃったんだよね…。
懐かしいな…。
あの頃から芙夏君に惹かれてた?
いや、まだあの頃はバレてしまった恐怖しかなかったかな……。

