「あれ、蒼要くんには少し難しかったかなー?」




おだてたようにいう圭馬がむかつく。





「なんだよ、早く言えよ」





「好きな人ができた時だよ。」





好きな人………。
圭馬が片手を出してズバリ!という感じに俺を指差した。





「きっとたまちゃん恋しちゃったんだよ!
それで、周りの子とかが、可愛くなろ!みたいな感じで大変身‼︎

ていう感じじゃないかな?」





圭馬に言われるとむかつくけど、筋は通っている。
薗花……恋したのか⁇

あいつが⁇





「たまちゃんが恋かー♪
まぁ初めて会ったときから俺のことも瞬のことも知らないみたいだったから変な子と思ってたけど。」





2人のことも知らなかったのか。

薗花は俺のことも知らなかったよな。





「まぁ蒼要もちんたらしてると他の男にとられるぜ?
瞬とかな」





もう俺らは教室に戻ってきているが、まだ薗花と瀬良田さんは喋っているのだろうか。