「別に、付き合ってないけど⁇」




好きな人はいるけどな




『え、付き合ってないの⁉︎』

『じゃぁ、一昨日、一緒に帰ってたって美女は誰⁇』




一昨日は、初めて薗花の家に行った日。

俺は薗花と以外帰ったことない。





「さー?誰でしょう」




そう言うと呆れたという風な顔を向ける圭馬。

お前には関係ないだろ。




『はー?お前ケチかよ』




「ネタにしかしない君たちには教えないよ」




俺がそう言うと呆れて他の方に行く男子たち。
学校ではこういうキャラ。





「蒼要カッコつけすぎ」





圭馬にそう言われるけど、俺は言わない。





『あ!あの子だって!美女‼︎』

『え⁉︎どれ⁉︎』

『マジで学園の美女じゃん‼︎』




窓のところに集まりすぎて俺には全然見えないが、どんな奴なんだ⁇
なんでこの時期に騒がれる⁇





『え、でも髪の毛の色はヤンキーじゃん』

『え、でも透き通ってて綺麗』

『ミルクティーみたいだな』

『フランスとかにいそう‼︎』





髪の毛の色がミルクティー色????





俺はその言葉に反応してすかさず廊下の見える窓へ。
男子たちが群がっていたけど押しのけてみる。