薗花、自分に自信ないからな…。

自分が美人て言われてるのが信じられなくて昨日俺に誰と帰ったか聞きにきたんだな。



正直また図書館に来ると思わなくてビックリしていた。

課題研究が終わってしまった限り、接点は何もない。




「聞いてる?蒼要」





「うん、その薗花珠実。
俺あいつの他に一緒に帰るような女友達いねーし。」




「え、マジかよ…え、どういうこと?」




圭馬は全然わかってないみたい。
言った方がいいのか…。
でも俺だけの秘密ってのも悪い気はしない…。





『おい!
他のクラスに、すっごい美人の子が来たんだって‼︎』

『え、なに、転校生⁇』

『てか何組だよ』




いきなり俺らのクラスに入って大声で喋る男子。
うるさ、薗花より可愛いやつとかいないから。




『転校生とかじゃないらしい』

『でもそれがあの噂の美女と似てるとかっつー話‼︎』

『え⁉︎まじ⁉︎
てか本人に聞けばよくね⁇』






集団の男子たちが俺の周りに群がる。





『なー、芙夏。
お前って付き合ってるの⁇』