「あ、ヤバイ」
圭馬の一言で瀬良田さんは焦って二年生の教室へ戻っていった。
「蒼要がああいう子知ってるの意外だなー。
どこで知り合ったの⁇」
こいつには本当のこと言うべき?
気になってる奴がいるってことはバレてるんだよな⁇
「蒼要?」
俺がなかなか答えないから圭馬が俺の顔を覗く。
「実はさ…」
「授業始めるぞー‼︎」
俺が圭馬に薗花とのことを話そうとした時、先生が入ってきて、授業が始まってしまった。
圭馬はまた後でなと言ってくれたが…。
恥ずかしいな…こういうの……。
授業も終わり、昼休みになった。
さっそく圭馬が俺のところにやって来る。
そして、今までのことを全て話した。
薗花が実は美人てことを除いて。
「まじかー。
でもそれってもう相手の珠実ちゃん?も蒼要のこと好きなんじゃね?」
圭馬は今だにメイドをしていたタマチャンと薗花が同一人物とわかっていない。
まぁ見た目が違うからな。
「どうだろな、あいつ恋とか興味なさそうだし」
「それは外見で判断してる?」
「そんなことするわけないだろ」

