「……これ……俺が頼んでたあの財閥の資料?」
「そっそ〜♪」
瀬良田さんが圭馬に渡したのはUSBだった。
「でもこんなん、帰ってからでもよかったんじゃね?」
「えっ、冷たいなー圭馬〜」
「絶対他に目的があったんだろ」
圭馬には瀬良田さんの行動が読めてるみたいだ。
「敵わないな〜ははは〜♪
実はねー、薗ちゃんを探しに来たんだ」
「誰だよソノチャン……あ、たまちゃんのこと?」
「え!薗ちゃんだよ!
あ、圭馬は会ってないんだっけ?」
「街詰家での食事会でも少し」
「まーどーでもよくってさ、
なーなー、1年で一番可愛い女子って誰なの?」
………瀬良田さんの言ってるソノチャンって………もしかして薗花のことか⁉︎
圭馬のういタマチャンも。
「一番可愛い子⁇
んーそだなー、そりゃぁ俺のクラスの恵梨香ちゃんとか〜♪〜〜〜〜」
圭馬が次々言っていく名前に薗花は上がらない。
まぁ薗花は学校では地味だからな。

