地味女と優しい王子の共通点





「おっ、圭馬ぁ〜♪よっす★」




「ちゃらいって、何しに来たんだよ」




瀬良田さんは先輩だけど、昔からの圭馬の執事だから圭馬はタメ。




「そんなピリピリすんなよな〜会いにきてやったのに〜♪」




瀬良田さんはすごくチャラくて軽い人。

俺たちの学年の女子の中にもファンがいる。





「はいはい、わかったって、で、何しに来たの?」





なかなか本題を始めない瀬良田さん。





「きゃーーーーーー!瀬良田先輩よ‼︎」

「かっこいい〜♪」




あちこちからそんな声もする。




「あーまじうざいから、」




圭馬も少々呆れ気味。


対して瀬良田さんは呼んでくる1年女子に笑顔で手をふる。





「そう怒らないでよ圭馬♪
これを渡しにきただけだーからさ!」





そういって瀬良田さんが圭馬に向けて手をだす。