いって、もうすぐ俺の誕生日……。



祝ってなくてもこういうことは覚えてるもんなんだよな…。




まぁどーせ女子たちにたわむれられて、圭馬がバカっぽく祝ってくれる…それでいい……。








「おはよー蒼要!」




「…………はよ」





「え⁇テンション低くね⁇」





相変わらずテンションの高い圭馬。
そのテンションに俺は着いていけなかった。





「いつもこんなんだよ」





「なんだよお前……。
あ、許嫁のことなんだけどさー、」





あー、昨日も俺にそれを話したがってたな…。

昨日は課題研究発表だったから圭馬のそんな話を聞いてる余裕はなかった。




「許嫁なくなったんだー」





「は?」





「許嫁じゃなくなったの。
だから俺はもう自由なわけ!」