だから俺は家にいることが少なくなった。

たいてい圭馬の家に寄ってから帰ったり、家に帰らない日もあった。


圭馬の家も財閥だから、どこか似ているところを探してたのかもしれない。




でも、俺が何時日帰ってこようが心配する人はいなかった。


家政婦も、俺を世話して、給料源となる俺が生きていればいいんだろう。




大人は嫌いだ。
守れない約束ならしないでほしい。




ただ、俺は、誕生日を祝ってもらったことがない。

おばーちゃんもその日だけは祝ってくれなかった。



なんてったって、その日はおじーちゃんの命日だったからだ。




誰も俺の誕生日を祝ってくれなかった。




まぁこの年になれば、もうどうでもいい話だけど。


小学校の頃まではすごく悲しかったけど今になってはなんとおも思わない。



学校の奴らはやかましく色々渡してくるしな。