「余計なお世話だったかもしれないけど…よかったら朝ごはんに食べて⁇
で、きっと余るでしょうから、自分のお弁当箱に詰めて、学校に持っていきなさい。
ご飯は自分で前日に炊くのを忘れないようにね」
お母さんは明日の芙夏君の朝ごはん、昼ごはんまで気を配ってくれていた。
その優しさは芙夏君にも届いたみたいで、さっきまで元気だった顔がまたしたを向き始め、震えていた。
「本当にありがとうございました。
それでは失礼します」
結局頭を上げることなく芙夏君は自分の家に帰っていった。
「また明日……学校で‼︎‼︎」
私が最後に叫んだ言葉に、芙夏君は片手を上げてくれた。